2019年10月より消費税が8%から10%に引き上げられるのは周知のこと。消費の冷え込みを避けたい政府は、10月以降の支払いを"キャッシュレス化"することで、その決済金額の一部(2~5%)をポイント還元する策を打ち出しました。ポイント還元については、受けられる対象の製品やサービス、対象となる店舗などが連日報道されています。そのような中、株式会社スマート・ソリューション・テクノロジー(本社:東京都新宿区/代表:山川進)が運営する、より快適なスマートフォンライフを創造するために研究・調査しているスマートサウンド・ラボ(以下、SSL)は、消費増税を間近に控えた9月初旬に『10%増税でのキャッシュレス決済促進に関するアンケート調査』を全国の10代~60代の男女206人を対象に実施しました。調査によって現在のキャッシュレス状況や増税前後の支払い手段が明らかになりました。
日本はいつの間にかキャッシュレス大国に
【あなたは現在、日常的にキャッシュレス決済を利用していますか?(いくつでも)】と聞いたところ「している」と回答した人は91.7%で、「していない」と回答した人はわずか8.3%でした。日常的にキャッシュレスで支払いをしている人が9割以上存在していることが明らかになりました。また、利用しているキャッシュレス決済サービスについて聞いたところ一番多かった回答が「クレジットカード」で85.4%でした。そして「プリペイドカード」55.8%、「スマホ決済」35%と続きました。
現金主義はすでにマイノリティ!さらに加速するキャッシュレス化
現在と増税後のキャッシュレス支払いの変化の有無についても聞いてみました。
【今年10月より、消費税が現在の8%から10%に上がります。10月以降の支払いを「キャッシュレス化」することで決済金額の一部(2%もしくは5%)が《キャッシュバック・ポイント還元》されます。この10月を機会に《キャッシュレス・ポイント還元》の対象店舗では、キャッシュレス払いに変えてみようと思いますか?】の問いに、増税後に「すべてキャッシュレスにする」と回答した人が19.4%、「キャッシュレスを増やす」と回答した人が57.7%でした。つまり、77.1%の人が消費増税を機にキャッシュレス決済を増やす傾向にあることがわかりました。《キャッシュバック・ポイント還元》でさらにキャッシュレス化が増える傾向が予測されます。
また、現在の主な支払い手段も調査で明らかになりました。「割とキャッシュレス」か「ほぼ現金か」の割合で見てみると、「割とキャッシュレスで支払っている」と回答した人は全体の75.2%でした。「ほぼ現金で支払っている人」は24.7%と、キャッシュレス派が現金派の3倍であることがわかりました。前述した通り、すでに9割以上が日常的にキャッシュレスで支払いをしていることが明らかになりましたが、その中でも75%以上が現金よりキャッシュレスで支払うことが多いことがわかりました。日本人は現金主義というのはすでにひと昔のことになりつつあります。調査によってすでにキャッシュレスが主流になりつつあることが判明し、消費増税時のポイント還元によってさらにキャッシュレス化が加速することになりそうです。
まとめ
- 日常的にキャッシュレスで支払いをしている人は9割以上に及んだ
- さらに「割とキャッシュレス」で支払っている人は、「ほぼ現金」で支払っている人の3倍以上いることがわかった
- 現在利用している決済サービスで一番多かったのはクレジットカードで全体の85.4%だった。そのあとは「プリペイドカード」55.8%、「スマホ決済」35%と続いた
- 増税前後のキャッシュレス支払いの変化の有無に関しては、77%の人がキャッシュレス支払いを増税後に増やす傾向にあることがわかった
- キャッシュレスはすでに浸透しつつある中、増税後のポイント還元によってキャッシュレス化がさらに加速することが予測される
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【10%増税でのキャッシュレス決済促進に関するアンケート調査】
調査主体:SMART SOUND LAB
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:日本全国の10代~60代の男女206人
調査時期:2019年9月2日~3日
※ 本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
※ 百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。